子どもの視力低下は増加、虫歯は減少の調査結果

2012年度の学校保健統計調査によると、視力1.0未満の子どもの割合は小学生が30.7%、中学生が54.4%、高校生が63.8%で、前年度に比べ0.8~2.8ポイント増えた。子どもの視力低下が止まらないが、文部科学省はこれを携帯電話やゲーム機器の影響とみている。

また、眼鏡やコンタクトレンズを使っていない子どもであっても、小学生の12.7%、中学生の17.1%、高校生は20.1%は、どちらかの目が黒板の字が見えにくい視力0・7未満であった。これは外見を気にして眼鏡を嫌がる生徒らが多いためと考えられる。一方、上昇を続けてきたぜんそくの子どもの割合は、幼稚園児と小学生、高校生で減少に転じた。幼稚園児は2.3%で11年度に比べて0.5ポイント、小学生は4.2%で0.1ポイント減った。中学生は3%で0.1ポイント増えた。

そして虫歯がある子の割合は全学校段階で減っていた。中学1年(12歳)の永久歯の1人あたりの虫歯本数は1.1本で前年度より0.1本減り、過去最低を更新している。

 

(2013.1.31)