家庭学習Q&A

よく質問されることについてお答えいたします。

 

Q1: どの問題集から始めたら良いですか?

 

よく訊かれる質問です。

確かに、書店にたくさん問題集が並んでいると、どの問題集から始めて良いか迷うと思います。

 

「基礎問題集」、「基本問題集」と銘打った問題集でも、内容的には基礎的でない問題集が多く存在します。

幼児の学習発達を無視したような問題集を幼児にやらせてしまうと、学習に拒否反応を示すようになってしまいます。それだけは避けるようにしましょう。

 

学習に取り組み始める初期段階では、やはり

こぐま会の「ひとりでとっくんシリーズ」、もしくは「ひとりでとっくん365日」をお薦めしています。

但し、「ひとりでとっくん」という名前ではありますが、必ず保護者の方と一緒に学習してください。

お子さんが理解できるように問題内容を説明し、保護者の方と一緒に解くように進めてください。

小学生、中学生とは違い、この問題集をやっておきなさい、と子ども任せにする学習方法は絶対に行わないでください。小学校受験の学習は、“保護者と一緒に楽しく行う” このことを絶対に忘れないようにしてください。

 

「ひとりでとっくんシリーズ」で学習に慣れてきたら、その他のこぐま会問題集や、しんが会、桐杏学園、奨学社、理英会 などの幼児教室が発行している問題集に進んで構いません。

決して急がずに易しい問題集から選ぶようにしてください。

 

(研究会K 幼児教室指導者)

 

 

Q2: 毎日どのぐらい家庭学習をすれば良いですか

 

そのお子さんの集中力によって違います。

10分の子もいれば30分の子もいます。

家庭学習時に保護者の方が見ていて、集中力が切れてきたな、と感じたら、無理やりそのまま続けるのではなく、しりとり遊びや、制作作業、折り紙、絵画、などに変えて気分転換をしてあげましょう。

そして、また調子が戻ってきたらペーパー学習を始めるようにしてみてはいかがでしょうか。

個人差によりますが、年長児ですとペーパー学習の集中力は大体20分~30分です。最初は10分程度のお子さんもいますが、徐々に慣れてきます。

家庭学習持続のポイントは、保護者の方の“気分転換方法”の工夫です。

無理やり続けても効果はありませんのでご注意ください。

 

(研究会I 幼児家庭教師)

 

Q3: 過去問題集の選び方と取り組み方

 

過去問への取り組み時期ですが、早めに取り組んで失敗されたご家庭を多く見てきました。

基礎的な学習をしっかりと終えてから、過去問に取り組むようにしてください。

急いでやらせても意味がありません。

それと過去問をベースにして学習することもやめてください。

基本的な学習を一通り体験してから過去問の学習に入りようにしましょう。

 

過去問題集選びについてですが、必ず、信用できる発行元の問題集を購入するようにしてください。値段や表紙、付属品とで判断するのではなく、信用できる発行元の問題集をお選びください。

小学校受験は基本的には入試問題が公表されませんので、幼児からの聞き取りで過去問題集を作成します。ですから大手の幼児教室が発売している過去問題集が情報量も多く、そして何より正確です。ちゃんとした問題集を選びましょう。幼児教室発行の過去問題集を購入してください。

 

もう一つの注意は

なるべく単校で編集されている過去問題集を購入するようにしてください。

最近は幼児教室発行の過去問でも、複数校が一緒になった過去問題集を見かけるようになりました。やはり情報量も、問題量も薄くなりますから、可能な限り単校で編集されている過去問題集を購入しましょう。

 

過去問題集は一般的に

「伸芽会」「こぐま会」「理英会」から発行されていますが、

私の個人的な感覚で言いますと

女子校でしたら「こぐま会出版」の過去問題集や対策問題集がオススメです。良く出来ています。「伸芽会」「理英会」でももちろん構いません。ともに問題が正確です。

その他の有名私立小の過去問題集でも、「伸芽会」「理英会」「こぐま会」のものはしっかりと調査しているように思います。先ほども言いましたが、単校のものを選ぶようにしましょう。

 

あとオススメしているのが

通っている幼児教室ではないところが出している過去問題集もオススメです。

例えば、A幼児教室に通っているのであれば、B幼児教室が発売している過去問題集を、C幼児教室に通っているのであればA幼児教室が発売している過去問題集を、といった具合です。

この理由は、幼児教室によって問題文の言い回し方が微妙に異なっているからです。通っている幼児教室だけのものをやっていると、他の言い回し方で出題された時に対応できなくなることが多々あります。

色々な形式や言い回し方の問題を経験しておくことをオススメしています。

ですから、A幼児教室に通っているのであれば、A幼児教室発行の過去問題集をやりつつ、B幼児教室発行の過去問題集も購入し経験しておくと良いでしょう。

 

(研究会N 大手幼児教室指導者)

 

 

Q4: 受験予定校以外の出題問題もやっておきなさい、とアドバイスされましたが・・

 

これは正しいです。

できたら他校で出題された問題も経験しておくと良いでしょう。

 

過去に出題された問題が、他校で出題されたという事例が多くなってきていますので、時間的に余裕があるようでしたら他校で出題された問題を経験しておくと安心です。

 

過去問題集を片っ端から購入する必要はありません。

 

関東ですと

伸芽会の「有名小学校入試問題集」

 

関西ですと

奨学社の「有名小学校入試問題集」

 

が1冊(ないしは2冊)にまとまっていて大変便利です。

 

全ての問題をやる必要はありませんが、お子さまのレベルを見ながら様々な問題を経験しておくと良いでしょう。

 

(研究会N 大手幼児教室指導者)